2011年 07月 29日
活版印刷 版作り実験 |
7/27になにわ活版研究所(なに活 http://kappan.did.co.jp/)の「夏のユルWS」に参加した。
たこ焼き、やきそばが美味しそうな匂いで誘う会場は、さながら夏祭り状態。沢山の人で賑わう中、実験用に作った3つの版を手フートで印刷させていただいた。
1.うすいウレタン(スチレン?)の版

彫る、カットするではなく、トレーサーを使って表面をぎゅうぎゅう押さえたり、筋を付けて版にしてみた。

押さえ込んで凹みを付けただけなので、多少凹みが戻ってきてしまう。試し刷りをした後、もう一度凹みをぎゅうぎゅうしてみた。水性インクを吸わない材質で、べたの箇所も適度にムラのテクスチャーが見えて面白い。インクのはじきがある分、刷る前に何度か版にインクを載せておいてから刷った。カッターで切って版にするのも良いと思う。ちなみに、このシートには最初から裏に両面の接着シートが付いていた。
2.うすいリノリウムの版

彫刻刀で彫ったもの。文字を逆向きで見ながら彫るのは、カリグラファーとしてはちょっとしんどい作業だった。通常は、文字の姿とスペース全体を把握しながら作業しているのだと改めて実感した。

彫る作業の最終コーナーで力尽きた箇所は彫りが浅い!でも会場に来られていた版画家さんから、これが版画の味との言葉をいただき、そうかぁ、と。
3.紙をカットして貼った版

ケント紙数枚を貼り付けたものをカット。台紙に逆向きに貼って作った。
上の逆向き文字彫り作業同様、普段しない作業をすると、何がストレスになるかが分かって面白い。バラバラになった文字を逆向きに貼る作業は、通常のスペースチェック機能がエラー表示状態で困った。そこで鏡を持ち出して調整するも、これまた四苦八苦。弱粘着のマスキングフィルムが丁度切れていて、それさえあれば楽に置けたと思う。

紙はインクを吸うので、多めにインクを載せる方が良いとのこと。
カリグラファーが簡単に版を作るには、このやり方が今のところ1番楽そうだ。活版印刷はしてみたいけど、ディジタルのプロセスがハードルだという人は多いと思う。こういう版で手フート印刷を体験してみることも可能!ということで。
昨夜、寝る前にまた版作り関係で思いついてしまった。ワクワクして寝るどころじゃなかった・・でももちろん寝た。
版作り実験はまだまだ続きそう。
清水裕子ウェブサイトはこちらから
たこ焼き、やきそばが美味しそうな匂いで誘う会場は、さながら夏祭り状態。沢山の人で賑わう中、実験用に作った3つの版を手フートで印刷させていただいた。
1.うすいウレタン(スチレン?)の版

彫る、カットするではなく、トレーサーを使って表面をぎゅうぎゅう押さえたり、筋を付けて版にしてみた。

押さえ込んで凹みを付けただけなので、多少凹みが戻ってきてしまう。試し刷りをした後、もう一度凹みをぎゅうぎゅうしてみた。水性インクを吸わない材質で、べたの箇所も適度にムラのテクスチャーが見えて面白い。インクのはじきがある分、刷る前に何度か版にインクを載せておいてから刷った。カッターで切って版にするのも良いと思う。ちなみに、このシートには最初から裏に両面の接着シートが付いていた。
2.うすいリノリウムの版

彫刻刀で彫ったもの。文字を逆向きで見ながら彫るのは、カリグラファーとしてはちょっとしんどい作業だった。通常は、文字の姿とスペース全体を把握しながら作業しているのだと改めて実感した。

彫る作業の最終コーナーで力尽きた箇所は彫りが浅い!でも会場に来られていた版画家さんから、これが版画の味との言葉をいただき、そうかぁ、と。
3.紙をカットして貼った版

ケント紙数枚を貼り付けたものをカット。台紙に逆向きに貼って作った。
上の逆向き文字彫り作業同様、普段しない作業をすると、何がストレスになるかが分かって面白い。バラバラになった文字を逆向きに貼る作業は、通常のスペースチェック機能がエラー表示状態で困った。そこで鏡を持ち出して調整するも、これまた四苦八苦。弱粘着のマスキングフィルムが丁度切れていて、それさえあれば楽に置けたと思う。

紙はインクを吸うので、多めにインクを載せる方が良いとのこと。
カリグラファーが簡単に版を作るには、このやり方が今のところ1番楽そうだ。活版印刷はしてみたいけど、ディジタルのプロセスがハードルだという人は多いと思う。こういう版で手フート印刷を体験してみることも可能!ということで。
昨夜、寝る前にまた版作り関係で思いついてしまった。ワクワクして寝るどころじゃなかった・・でももちろん寝た。
版作り実験はまだまだ続きそう。
清水裕子ウェブサイトはこちらから
by letter-arts
| 2011-07-29 14:25
| 活版印刷