2012年 11月 21日
山口県美祢市の大理石ツアー |
11月17日の土曜日、とてもワクワクするツアーに参加してきました。石三昧のマニアックな産業観光バスツアーです。
参加したのは、宇部・美祢・山陽小野田産業観光推進協議会が行っている19種類あるツアーのひとつ、 「本間俊平と美祢の白大理石 国内唯一の建材用大理石採掘場とキーホルダー製作」。
山口県に行くのは、ほぼ初めて(門司港から下関に食事に・・という経験のみ)。朝早く家を出て、新幹線で集合場所の厚狭(あさ)駅へ。私の目的はもちろん大理石。大理石が使われている現場を見学し、採石場を見学し、大理石と関わるお仕事をされている方々のお話を聞き…で、楽しさ満載の一日でした。
その日のレポートがこちらに。
http://www.csr-tourism.jp/blog/2012/11/post-50.html
私がジ〜〜ッと機械で彫ったキーホルダーが載っています。
私の印象に残ったことをいくつかご紹介します。
秋吉台国際芸術村内部と外の写真2枚。ここに使われている「霞(かすみ)」という名前の地元の大理石。同じ種類でも色やテクスチャーが様々なことが分かります。特に色味などを揃えて使わなくても、こうして同系統のものを沢山使うとそのムラが却って美しく見えますね。グレートーンの色見本のようです。
エスコートをして下さった方は地元の石材会社の社長さんで、ツアーのコースには、その方の会社の採石場見学も含まれていました。
上の写真は、火薬を仕掛けるために穿った削岩機の痕です。石をきれいな形で割るために、こういう形で石に深い穴を2つあけ、火薬をしかけるのだそうです。先端が当たる様な形になっています。割った後なのでこのような断面で見えていますが、穴をあけるときは職人さんの勘が頼りなわけで。すごいですよね。かなりしびれました。職人さんの技術にも、そして人が石と関わった痕跡が、あのような美しい線(!)として残っていることにも。
そしてもうひとつ、ここの採石場でしびれたことが。ここで採れた大きな石のかたまりを2つに割る作業を見せていただきました。職人さんが矢(くさびの様な物)を少しずつ打ち込み、そして一呼吸おくような間合いがありました。一巡打ち込み終わると、石に少し時間を与えるようなその間合い。職人さんが一瞬待つその様子と、職人さんと石の間になにか呼吸を合わせるような空気が感じられたことが、とても印象的でした。石は「物」であって「物」ではないような、そんな感じです。
おまけはこちら。
地元の秋吉八幡宮にあった記念の石碑(白い大理石がちょっと可哀想なことになっていますが)。これがなんと薬研彫りでした。これまたしびれます…。今は地元の石屋さんもサンドブラストが主流だそうですが、昔はこんな技術を持った方がおられたのですね。
----------
二週間後にスタジオの作品展を控えていながら、夏のレターカッティングWS以降、紙よりも石の方に頭がいっています。しかし、ここしばらく石彫りもできていないのが苦しいところ。また時期が来たら石彫り三昧の日々を送りたいと願う今日この頃です。
清水裕子ウェブサイトはこちらから
参加したのは、宇部・美祢・山陽小野田産業観光推進協議会が行っている19種類あるツアーのひとつ、 「本間俊平と美祢の白大理石 国内唯一の建材用大理石採掘場とキーホルダー製作」。
山口県に行くのは、ほぼ初めて(門司港から下関に食事に・・という経験のみ)。朝早く家を出て、新幹線で集合場所の厚狭(あさ)駅へ。私の目的はもちろん大理石。大理石が使われている現場を見学し、採石場を見学し、大理石と関わるお仕事をされている方々のお話を聞き…で、楽しさ満載の一日でした。
その日のレポートがこちらに。
http://www.csr-tourism.jp/blog/2012/11/post-50.html
私がジ〜〜ッと機械で彫ったキーホルダーが載っています。
私の印象に残ったことをいくつかご紹介します。
秋吉台国際芸術村内部と外の写真2枚。ここに使われている「霞(かすみ)」という名前の地元の大理石。同じ種類でも色やテクスチャーが様々なことが分かります。特に色味などを揃えて使わなくても、こうして同系統のものを沢山使うとそのムラが却って美しく見えますね。グレートーンの色見本のようです。
エスコートをして下さった方は地元の石材会社の社長さんで、ツアーのコースには、その方の会社の採石場見学も含まれていました。
上の写真は、火薬を仕掛けるために穿った削岩機の痕です。石をきれいな形で割るために、こういう形で石に深い穴を2つあけ、火薬をしかけるのだそうです。先端が当たる様な形になっています。割った後なのでこのような断面で見えていますが、穴をあけるときは職人さんの勘が頼りなわけで。すごいですよね。かなりしびれました。職人さんの技術にも、そして人が石と関わった痕跡が、あのような美しい線(!)として残っていることにも。
そしてもうひとつ、ここの採石場でしびれたことが。ここで採れた大きな石のかたまりを2つに割る作業を見せていただきました。職人さんが矢(くさびの様な物)を少しずつ打ち込み、そして一呼吸おくような間合いがありました。一巡打ち込み終わると、石に少し時間を与えるようなその間合い。職人さんが一瞬待つその様子と、職人さんと石の間になにか呼吸を合わせるような空気が感じられたことが、とても印象的でした。石は「物」であって「物」ではないような、そんな感じです。
おまけはこちら。
地元の秋吉八幡宮にあった記念の石碑(白い大理石がちょっと可哀想なことになっていますが)。これがなんと薬研彫りでした。これまたしびれます…。今は地元の石屋さんもサンドブラストが主流だそうですが、昔はこんな技術を持った方がおられたのですね。
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二週間後にスタジオの作品展を控えていながら、夏のレターカッティングWS以降、紙よりも石の方に頭がいっています。しかし、ここしばらく石彫りもできていないのが苦しいところ。また時期が来たら石彫り三昧の日々を送りたいと願う今日この頃です。
清水裕子ウェブサイトはこちらから
by letter-arts
| 2012-11-21 03:18
| 石